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コラム

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□ ヨガとヨーガ→ クリック

ヨガとヨーガヨガとヨーガ。日本ではどちらも使われていますね。
違いがあるわけではなく、どちらも同じ「yoga」です。 私は幾度もインドに渡り多くのヨガ導師と話す機会がありましたが、「ヨーガ」と発音して理解してもらえなかったときに 「ヨガ」と発音すると話が通じました。私の師であるスリ・モノトッシュ・ロイ導師は「ジョガ」と発音していました。広いインドには多様な言語と発音があり、 一般に「ヨーガ」と発音しても正しい意味として理解されない場合もあります。 この件については、 東京大学名誉教授の中村元先生は次のように述べておられます。

‘yoga’の‘yo’は長母音である。したがって、多くのインド学者がしているように、わたくしは「ヨーガ」と書く。これに対して、世間一般のヨーガの指導者たちは「ヨガ」と書く。この表記を日本のサンスクリット学者たちは嘲笑しているが、 わたしは、この表記法を必ずしも目くじらを立てて非難する必要もないと思う。そのわけは、日本語の長母音とサンスクリット語の長母音とは必ずしも同一ではないからである。
日本人であるわたくしが「ヨーガ」と発音すると、 その「ヨー」は長母音ではなくてヴェーダのPlutiである、と伝統的なインド人学者は批評する。所詮、日本語のカナでインド人の発音を正確に音写することは困難である。

※出典:中村元選集〔決定版〕第24巻 『ヨーガとサーンキヤの思想』春秋社 1996年 p344~345 ヨガとヨーガ。
 ヨーガの表記が長母音である正しい発音に近いので ヨーガと表記するべきだ、という声も聞きますが、 私は、私自身の経験と中村元先生の
 この言葉により、 「ヨガ」の表記を長年取り続けています。
※一部転載:川上光正著『ヨガ健康学論』

□ ヨガの実修は、経験豊かな指導者のもとで→ クリック

ヨガの実修は、経験豊かな指導者のもとでインドのヨガ根本経典『ヨーガ・スートラ』によると、 ヨガとは「心の働きの止滅である」「三昧である」と定義されています。これは心頭滅却し無我の境地に到達するために 心の働きである煩悩を捨て去ることです。体を健全にするハタヨガから心を制御するラージャヨガ、 さらに魂を知るクンダリニーヨガを完成することがヨガ実修の目的です。

このところのヨガブームでは、ハタヨガを中心にしたフィットネス重視の傾向にあるようですが、 何年間も体のことだけ考えてハタヨガを続けても、 心の働きを止滅することは無理でしょう。ましてや自分の魂が記憶した前世の因果を解明しないと、クンダリニーシャクティー・女神様と出会うことはできません。最近は、瞑想・ラージャヨガ、クンダリニーヨガにも注目が集まってきているようですのでよいことだと思います。しかし、ヨガの実修をしていて、確かに体の調子は以前よりよくなったんだけど、 なんだか精神が不安定でおかしいとか、調子・気分が悪くなった、などといったことを感じたことはありませんか? あるいは、そのような話を聞いたこと、読んだことはありませんか?

ハタヨガもそうですが、 特にラージャヨガやクンダリニーヨガの瞑想修法では、『ヨーガ・スートラ』にも記されている潜勢力・潜在印象である潜在意識や前世意識・スピリット・寄生意識が表出することがあります。万一、潜在意識の中から混濁意識や霊性意識・寄生意識など傷ついた魂が表出した場合は、その意識を直ちに癒す必要があります。

それなのに、癒しができる師や先生がいないヨガ教室や施設では、実修生の意識変容が生じた場合に、その状態に対応出来ないことが懸念されます。場合によっては、問題が発生し、ヨガ・瞑想を続けられなくなる可能性が出てきます。 ですからその対応ができる卓越した指導者のもとで 実修することが大切になってきます。

また、ハタヨガの中で最も重要な修法は、やはりプラーナーヤーマ<呼吸気法>です。息を吸うことと吐くこと、止めることをコントロールし、 外界に向っていた意識を心の内面・内界に向けます。 呼吸気法は、毎日実修しなくてはなりません。これも、正しい呼吸気法を教えてくれる先生を探すことが大切です。

さて、川上流スローヨガでは、ハタヨガ、ラージャヨガそしてクンダリニーヨガを初級から上級まで総合的に指導しているので、自分の魂が記憶した前世やクンダリニーシャクティー・女神様と出会う確率は高いのです。そして潜在意識や胎内意識・前世意識がわかるしっかりとした指導、対応ができる指導者がいますので安心です。

□ ストレスと呼吸気法→ クリック

ストレスと呼吸気法近年ストレスによるうつなど、心身の不調を訴える人が増加しています。特に人間関係によるストレスが35%もあると言われています。 人間関係の確執などによって起こるストレスを上手に発散できない人ほど心の病・心身症になりやすいようです。

昨今、好ましい人間関係の広がりや質が健康に及ぼす影響について、 多くの研究が行われてきました。 広範囲の人間関係をもつ人とそうでない人との間には 通常ではそれほど健康に差はありません。ところが、両者がストレスにさらされるようになると差が出始めます。 よりよい人間関係を持つ人は、ストレスの影響をあまり受けず、健康を維持することができます。反して、よりよい人間関係を持たない人は、 ストレスの悪影響を受け、健康を害することがあります。

米国の医学者であるディーン・オーニッシュ博士は、心臓疾患の治療を行っていますが、ストレスについて次のように述べています。 「かつてストレス反応は生存のために必要であった。だが、現代はストレスが慢性化した結果、それによる身体反応が健康を害し、悪くすれば命さえ奪いかねない。我々人間が怒り、不安、緊張、悲しみ、 さらに危険や恐怖によるストレスにさらされると、免疫システムを作動させるため、脳と身体では複雑な化学反応が始まるのである。」

さらに、オーニッシュ博士はこのことを次のように説明しています。 「脳から多種多様なホルモンや脳内物質が放出される。 その神経伝達物質の指令によって、心臓に抑圧がかかり、動悸は早くなり、血圧も上昇する。筋肉は弛緩し硬くなり、血管は収縮して血液の凝固率が高まる。恐怖や危険・ストレスが解消されると、 脳内と体内からの化学物質の放出が停止され、身体と精神は現状を取り戻すのである。」と。以上のように、ストレスによる心身への悪影響から回避するには、個々の健康管理が不可欠です。

筆者は、やはり、どこでも実修が可能な呼吸の調整をすすめています。ゆっくり息を吐き、少し止め、ゆっくり吸う。 これは、ヨガの呼吸法でプラーナーヤーマといわれている呼吸気法のことです。五十嵐氏(2001)は、「緊張や不安状態などによる感情の変化は、呼吸の量と質に一番速く、かつ強い影響を与える。 その結果、呼吸の加速やリズムが乱れる。感情が呼吸に影響を及ぼすのであれば、逆に呼吸を意図的に変化させたり、コントロールすることで、感情の変化を導ける。これは、呼吸に関わる筋肉が骨格筋であり、横紋筋であることから、 随意運動が可能でコントロールできたためである。」と述べています。

ストレスに対して呼吸を調整することで、そのストレスにより引き起こされた感情をコントロールすることができるのです。 呼吸は休むことなく行っている行為であり、生命によって欠かすことのできない活動です。呼吸の種類としては、腹式呼吸、胸式呼吸、浄化呼吸など、一般的な呼吸法があります。専門的なヨガの呼吸気法には、多種多様な呼吸法があります。基本的にはストレスが蓄積しないように、 日常的にストレス解消を目的とした身体運動、ヨガや瞑想、ストレッチ、ウォーキングなどで、その時、その場のストレスを軽減することを提案します。ストレスや呼吸法については、筆者とE.ペパー博士の論文を参照してください。

※ 詳しくは、川上光正著『ヨガ健康学論』、『ヨガ修法学論』、『ヨガマスターの瞑想における脳内検証』を参照ください。

□ ヨガと癒しについて→ クリック

ヨガとは何か。

本来ヨガとは、心のあり方を追求し、 様々な煩悩・こころと体の不安や不調などの悩みや 欲望、怒り、悲しみ、憎しみ、妬みなど、 「百八煩悩」といわれる心の状態を解放するのが目的でした。そのような人間が抱えている苦悩や苦痛から解放されるための 心の働きを止滅させるのがヨガの修法であります。その段階的修法としてパタンジャリは『ヨーガ・スートラ』に8段階のヨガの修法を説いています。

しかし、現在は体の健康だけを重視したハタヨガ(今、流行のホットヨガ、パワーヨガ)だけが本来のヨガだと思って誤解している初心者は多いようです。ハタヨガは、ヨガ修法の中では基礎の部分です。 それ以前にはヤマ、ニヤマという心の規範を認識することが重要です。ヨガという言葉を口にする以上、ヤマ、ニヤマについて知っておく必要があります。ヤマとは、してはいけないこと。ヨガの実修にあたって人間として最低限守らなくては ならない道徳的規範やモラルを説いています。

ヤマとは

1.不傷害・殺生をしない。
2.嘘をつかない・真実を語る。
3.不盗・盗まない。
4.不淫・乱れない欲望。
5.不当に財物を所有しない

ニヤマとは、なすべきこと。

1.心身の清浄。
2.満足する。
3.修行・減食・節食をする。
4.師から与えられた聖音・ァオームのマントラを唱行・書行し学修する。
5.自己の中に存在する梵性・ブラフマン、神性・イーシュバラを崇拝する心を持つ。個人的規律を遵守する。

そして、信じ尊敬する師の教えに従って実修を積み重ね、サマーディ・三昧、悟りに到達することがヨガの本質でもあります。もともとヨガは、自然の驚異や死への不安・恐怖心を抑制する方法として考えられた修法です。 古代インドのヨガ修行者であるリシやムニたちは、ラージャヨガ・座法を組んで、瞑想していました。瞑想することによって、外界・世界に向かっていた不安や恐怖の意識を打ち消していたのです。太陽が沈み夕闇から暗黒の夜がやってきて、不安や恐怖が襲って来ます。やがて東の空がしらじらと明るくなると、 太陽が顔をのぞかせて人々は安心して一日の生活を始めていたのでしょう。夏・雨期になると、蒸し暑く、気温は上昇し、 日中、外ではとても生活できる環境ではなかったのです。暑さをさけるため、室内に素焼きのつぼを置いて水を入れ、 その周りで瞑想していたのです。 「心頭滅却」し、暑さを忘れていたようです。古代のヨガは、ラージャヨガが中心でした。

後代になると、ハタヨガ、身体的な修法を中心として盛んに実修されるようになりました。ハタとは「力を加える」こと、「力づく」との意味であり、身体をコントロールして健全にするヨガのことです。

ヨガの最終段階は、ラージャヨガ(王のヨガ)と呼ばれる心のヨガです。三昧(サマーディ)、悟りの境地に到達することですが、その前に体の不調と心の不調を癒さないと、凝念(ダーラナー)や瞑想(ディヤーナ)、 そして三昧(サマーディ)へと連なる意識の深化はできません。そのために体を健全な状態へと導くのがハタヨガです。

心の不安や不調を整え純化するのがラージャヨガです。それよりさらに深い意識・魂を純化するための特別集中修法・綜制(サムヤマ)へと連なる意識状態に没入するのがクンダリニーヨガです。ハタヨガでは呼吸を整え、肺に溜まった体の毒素を排除する呼吸法や、クリヤヨガ、シャトカルマヨガの実修が不可欠です。

ストレスと呼吸気法
食事の量や方法についてもヨガ食は大切です。一般的にはあまり食事の仕方や献立の指導は行われていません。しかし、ヨガ食については、大変重要な修法の一つです。食生活環境など、国や民族間での食生活の問題がありますが、 基本的には菜食が中心となります。日本では「腹八分は医者知らず」の例えがあります。ヨガでは「腹半分であとは水で満たす」とあります。食べすぎはヨガの実修に良くありません。

インドのリシケシにいた有名なヨガ導師は、体重90kgの肥満になり、その後糖尿病で亡くなりました。ヨガの導師であっても食べ過ぎると病気になります。日本の健康長寿者は小食で、根菜や野菜を中心に豆類や 二次加工品の豆腐、ゆば、魚介類などを摂っているようです。日本人は昔から魚を食して来た民族ですから、少々の魚は食べてもいいでしょう。インドのヨガ行者は、ことに肉類(牛、豚、鶏)などは食べていません。動物性の蛋白質を摂り過ぎると内臓、とくに腎臓などに負担がかかりますので気をつけましょう。特に、中年を過ぎると、尿酸血症になり、痛風を患うこともあります。果実や生野菜、温野菜、海草、小魚、豆類をバランス良く食してください。

ヨガ食については、次のような基本的な考え方があります。「宵越しの古い食物は食べてはいけない」といわれています。ヨガは、体と心と魂について、科学的に解明するための教義と修法があります。この技法は師から口授口伝による指導が不可欠ですので経典や本には詳しくは書かれていません。筆者は著書『ヨガ健康学論』『ヨガ修法学論』にある程度詳しく書いていますのでご覧下さい。科学的な資料としては、『川上光正 共同研究論文集 ヨガマスターの瞑想における脳内検証』に当たって下さい。

□ ヨガには本来流行はない→ クリック

インド古代から発展してきたヨガ修法。21世紀になって米国でハタヨガとしてのパワーヨガやホットヨガの修法が流行しました。映画スターのマドンナさんが火付け役だとか。それが日本でも流行しています。元々インドで発展したヨガでしたが、米国で火がつき、競争心が旺盛な米国人が筋力と柔軟性を追求し、あっという間に世界のヨガ信奉者を飲み込んでしまった感があります。

しかし今、米国では、ハタヨガ実修生のヨガによる負傷者が増加していることがニュースペーパーでも報道されています。無理をして体を鍛えると、必ず筋肉や靭帯を傷つけることは誰でもわかっていますが、米国人はヨガを身体的トレーニングと勘違いして、ついつい無理をして負傷するようです。短期間で身体を鍛え柔軟にするには、ストレッチで十分であり、ヨガは本質的にストレッチと違います。

身体が柔らかいだけなら、サーカスのアクロバット団員や曲芸師、中国の雑技団員の方が優れています。ヨガは呼吸の調整、すなわちプラーナーヤーマ(呼吸気法)が不可欠です。ゆっくり呼吸を整えながら、それぞれのポーズの意味と修法、意識を向ける部位に 集中して行うことが大切です。ただ、身体を柔らかくするだけではヨガを実修する意味はありません。ヨガとは「心の働きを止滅させること」であり、 段階的にラージャヨガへと進展する修法なのです。

ヨガの目的は、意識の純化と深化を図り、主宰神・絶対的な主体と合一、融合することであり、精神哲学を探求する修法でもあります。決して商売や宗教、権力とは結びついてはいけません。しかし、現在のハタヨガは、信者獲得や企業の利益追求・商品販売・売名行為の手段に利用されています。真にヨガを探究している者にとっては、かなしい限りです。

正しいヨガの実修を積み重ねることで、やがて我欲から少しずつ離れ解脱へ向かう時、有想三昧(有種子三昧)から、無想三昧(無種子三昧)の意識状態、そして法霊三昧を体感することでしょう。

□ 人も企業も我欲に染まっている→ クリック

人も企業も我欲に染まっている特にこのところ、大手企業の不祥事が続いています。利益を追求するあまり、商品の賞味期限を改ざんしたり、売れ残った商品を再利用したりしています。英会話の某企業も、もうけ主義一辺倒であえなく経営が破綻。 社長室がテレビで公開されましたが、赤い絨毯に茶室やサウナ、ジャグジーのバスルームがありました。さらに驚いたのは、なんとダブルベッドまで用意されていました。金もうけだけが企業の目的ではないはずですが…。

毎回、社長をはじめ取締役がテレビの前で頭を下げて謝罪している光景をよく見ます。経営哲学が皆無な社長ばかり――。我欲人間が社長になると、社員は可愛そうですね。

ヨガブームについても、ヨガを金儲けにしている企業もあります。スポーツクラブやカルチャーセンターは仕方ないとしても、一般の企業がヨガブームにつけこんで金儲けを企んでいます。実修生に商品を売りつけ、インストラクター養成コースで金を巻き上げます。ブームが去ればさっと教室を閉めてしまいます。一人のヨガインストラクターが一度に何十人もの実修生を教えます。みんなそれぞれ体力や気力、柔軟度が異なるのにおかまいなしです。

体を鍛えるだけがヨガではないのですが、体を強くし、筋力・持久力をアップすることが目的なら、ウェイトトレーニングやサーキットトレーニング、さらにはトライアスロンを行う方法が一番です。

サーカスの団員体だけ柔らかくすることが目的ならば、サーカスの団員や中国の雑技団員にはとうていかないません。ヨガだけで筋力をつけ、柔軟にしようと思っても無理がありますし、ヨガはそれ(体)だけが目的ではないのです。

ヨガには、体と心と魂を浄化するための方法がいくつもあり、呼吸気法や瞑想法、浄化法、シャトカルマ・ヨガ、食事法、魂や梵との一体感、合一するための特別集中修法もあります。ヨガの真髄を知らない日本や米国で、ヨガ教室を経営する多くの社長は、ヨガブームにつけ込み、お金をかせぐ目的で人とお金を集めているといっても過言ではありません。

『ヨガとは何だ!』

金儲け主義のヨガ教室の経営者は外界ばかりに意識を向けています。もっと内界の魂に向き合ってみるべきです。神聖なヨガの修法を、ただ金儲けだけに使用している経営者やその人たちに操られているインストラクターに失望している人は多いことでしょう。

真にヨガを追究している人は、ヨガを金儲けの手段とはしていません。「ヨガとはこころの働きの止滅である」「三昧である」と 『ヨーガ・スートラ』に記されています。

そして『バカヴァッド・ギーター』のなかには 次のようなことが書かれています。「食べすぎる者にも、全く食べない者にも、睡眠をとりすぎる者にも、不眠の者にも、ヨーガは不可能である。節度をもって食べ、散策し、行為において節度をもって行動し、節度をもって睡眠し、目覚めている者に、苦を滅するヨーガが可能である。(6・16-17)」金儲けも節度を持って行ってほしいものです。

ハタヨガだけでヨガについて語るにはとうてい無理であります。ラージャヨガの修法を実践し、離欲について考える必要があります。どの世界も物欲・金欲にまみれた人は多く、やがて地球を汚し傷つけることになるのを理解できていないのでしょう。外界ばかりに目を向けず、内界・自分のこころ・魂・梵へ意識を向けてくれたら痛ましい事件や事故などが激減すると考えるのですが。

真のヨガを実修するしかないことを知ってほしいものです。この意見はあるヨガ導師の魂の叫びです。

□ マントラ(聖音・OM)について→ クリック

マントラは、声・音を通して震動する音節の集合体の公式です。「オム・マニ・パドメ・ウム」のマントラは、 複合的な意味を持って表現されています。

サンスクリット文字の「オム(OM)」は、創造と破壊の音節根で生と死をあらわし、存在と非在の音節でもあります。その震動は「光あれ」の「あれ」としての意味を持っています。「マニ」は宝石でありダイヤモンドや雷を意味するウアジラと同義語です。真の意味は、男性性器を表しています。「パドメ」は蓮の中を意味し、女性性器と物質界を表現しています。「ウム」は開いた口を少しずつ閉じてMの強い鼻音でア、オ、ウ、ムと発音します。マントラは宗教的に論ずれば、お題目などです。例えば「南無苦邪羅」「南無阿弥陀仏」「アーメン」などです。

「M」は宇宙そのもので宇宙を表しその象徴でマンダラの頭文字として神聖な意味を持っています。

ヨガの導師は門弟や実修生にそれぞれに必要なマントラを授けます。師はその人だけに必要なマントラを 誰にも教えることなく授けることがあります。場合によっては、そこに集っている実修生に師が定めたマントラを復唱させることもあります。インドでは、宗教系のヨガセンターなどで集団でマントラを唱えるようです。いずれにせよ師からいただいたマントラは短い言葉で復唱し、最後にァオーム(OM)で締めくくることが必要です。

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  • インド正統派ヨガを知るコラム
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